日本が代替医療の後進国である現状と先進国の動き

欧米諸国では、積極的に代替医療を取り入れる動きが行われている事をご存じでしょうか。特にアメリカやドイツ以外等、欧米先進国では近年代替医療への考え方や利用頻度が急速に増加しています。特にがん患者への代替医療の利用頻度は高く、三大がん治療として有効とされてきた手術によるがんの切除、放射線治療、抗がん剤治療に限界があると考えられ、米議会がん問題の調査会では、三大医療よりも代替医療の方ががん患者を救っているという報告も挙がっています。がんの種類や症状によって効果は異なりますが、おおよそ50%前後のがん患者は代替医療を活用している事がわかっています。ドイツではハーブなどを用いる植物療法、鍼療法などが積極的に医療の現場で取り入れられており、さらに1976年にドイツの医師によって考案されたホメオパシーでは、人が本来持っている治癒力を助けるための薬剤を活用するという代替医療も存在しています。

そんな中で、日本の代替医療における取り組みや情報発信力は低いとされている現状です。日本でも健康食品やサプリメントは身近に多く存在していますが、国家的な研究は先進諸国と比べて遅れており、身近なサプリメントも人の手による正確な臨床試験がほぼ行われずに販売されています。反対にサプリメントや健康食品の臨床試験に国家予算をあてられている国も多くあり、代替医療に取り組んでいる国ではがん患者の死亡者数も減少傾向にあるのに対し、日本では年々増加している現状も世界的に見て代替医療の後進国である結果といえるでしょう。このような背景から、今後は日本でも代替医療に積極的に取り組んでいく必要があるといえるでしょう。